ベトナムへの進出概論

当社では、大企業から小企業、個人様までベトナムでのビジネス展開をお手伝いいたします。

ただし、ベトナムでビジネスをする前に、次のことを整理してください。

 

ベトナム進出の目的はなんですか?

世界に輸出する低付加価値商品を製造しており、安い労働力を求めて中国からベトナムに引っ越す、というのであれば、当社ではお勧めしません。

確かにベトナムの労働力は、中国沿海部に比較すれば安く調達できますが、近年の経済発展と過剰流動性、石油価格の高騰のために、名目物価が急激に上昇しています。賃金をめぐっては山猫ストも発生しており、間違いなく近年中の人件費の上昇が見込まれます。

原材料の調達においても、ベトナム国内での調達は、中国と比べると困難な点がたくさんあります。

電子関係での進出であれば、資材調達を中国から行うのか東南アジアから行うのかも検討しての進出が必要です。

 

人件費が目的であれば、ダナン港と直結しているラオスの南部や、シャム湾に面した地区がいくらでも余裕あるカンボジアでの展開をお勧めします。両国につきましては、当社でも対応いたします。

 

ベトナムの7000万人マーケットを対象に日本のノウハウを生かしたビジネスをおこなう、というのであれば、充分に成立すると思われますので、当社は喜んでお手伝いいたします。たとえば、各種フランチャイズや高所得層を対象とするビジネス、大衆向けのサービス業が該当します。

また、ソフトウエア開発や製品設計など、付加価値が高い業務であれば、教育水準が高いベトナム人に合致する業務ですので、お勧めいたします。

ソフトウエア開発も要員が不足しているとの意見もありますが、96年以来のベトナム社会の経験から、当社ではアウトソース先の手配やソフトハウスの設立や買収までサポートいたします。

個人様からは、日本料理店開業についてよく質問を受けます。この質問に対する当社の回答は、日本人だけを対象と考えるのであればビジネスとして成立しないので、ベトナム人も対象に考えてくださいということです。また、刺身や寿司については材料が痛みやすいので、チルド配送ネットワークの構築に興味が無ければお勧めいたしません。

 

ベトナムではオフィスやホテル需要が爆発的に拡大していると聞いているので、不動産関連投資をしたいのですが。

優良なオフィスビルやホテルが不足しているベトナムでは、不動産投資も大変有望です。ただし、次の制約があります。

  • 不動産の物件の事情から、ベトナム企業とのジョイントベンチャー形式としなければならないことが多い。
  • 底地買いをすると、思った以上に費用がかかってしまう。
  • 工夫しないと出口戦略が立てられない。

また、2007年以降 IMF がベトナム経済の過熱に対して度重なる警告を発するとともに、各種論文や首相談話などから経済運営に関して助言を行っていると推測されます。IMFは、韓国で実施したようなハードランディング手法を採用する傾向がありますが、ベトナムにおける急激な公定歩合の引き上げなど、ハードランディングを志向している兆候があります。

今後、不動産価格が暴落する可能性が非常に高いので、投資に当たっては現在の賃料水準から安全率を見込んだ上で採算計算をされるようお勧めいたします。(2008/6追記)